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コイルマットレスの上に敷布団を重ねるのはNG?寝心地が悪くなる理由を解説!

マットレスの寝心地が硬いと感じると、つい敷布団を重ねたくなります。柔らかくなって快適に思えますが、実はコイルマットレスの上に敷布団を重ねるのはNGです。この記事では、コイルマットレスの上に敷布団を重ねるのがNGな理由や、寝心地が悪くなる原因を詳しく解説します。

正しい使い方を知ることで、腰の痛みや寝苦しさを解消できるはずです。マットレス本来の機能を活かすための工夫や、おすすめの寝具も紹介します。まずは、なぜ重ね使いがおすすめできないのか、その理由から見ていきましょう。

コイルマットレスの上に敷布団を重ねるのがNGな理由

コイルマットレスは、それ単体で身体を支えるように設計されています。その上に厚みのある敷布団を置いてしまうと、マットレスが持つ本来の性能が発揮されません。寝心地を良くするつもりが、かえって睡眠の質を下げてしまうリスクがあります。

1. 本来の体圧分散が機能しなくなる

コイルマットレスは、身体の重さを分散させる「体圧分散」に優れています。しかし敷布団を重ねると、この機能が遮断されてしまいます。

コイルが身体のラインに合わせて沈み込む動きを、厚い布団が邪魔するためです。結果として、特定の部位に圧力がかかりやすくなります。

2. 理想的な寝姿勢が維持できなくなる

マットレスは、立っているときと同じ姿勢を保つように作られています。敷布団を重ねるとクッション性が過剰になり、身体が深く沈み込みます。

特に重い腰の部分が沈むと、背骨のカーブが不自然な形になります。これでは、寝ている間に身体を十分に休めることができません。

3. 寝具同士の摩擦で劣化が早まる

マットレスと敷布団は、素材同士が擦れやすい組み合わせです。寝返りを打つたびに摩擦が起き、生地が傷む原因になります。

また、敷布団の重みでマットレスの詰め物が潰れやすくなる懸念もあります。お気に入りのマットレスを長持ちさせるためにも、重ね使いは避けましょう。

寝心地が悪くなる具体的な原因とは?

「ふかふかして気持ちいい」と感じるのは、最初だけかもしれません。時間が経つにつれて、身体にはさまざまな違和感が出てきます。敷布団を重ねることで起きる、寝心地悪化の正体について確認してみましょう。

1. 腰が沈み込みすぎて寝返りが打てない

敷布団を重ねると、寝返りを打つための反発力が失われます。柔らかい層が厚すぎると、身体が深く埋もれてしまうからです。

寝返りには、血液の流れを良くしたり温度を調節したりする役割があります。スムーズに動けないと、夜中に何度も目が覚める原因になります。

2. 身体の特定の場所に負担が集中する

体圧が分散されないと、肩や腰に大きな負荷がかかります。敷布団の綿がヘタってくると、その下のマットレスの硬さが不均等に伝わります。

これにより、特定の場所だけが強く圧迫される状態が続きます。これが「なんとなく体が痛い」と感じる違和感につながります。

3. 柔らかすぎて姿勢が安定しない

土台が安定しない場所で寝るのは、身体にとってストレスです。敷布団はコイルに比べて形状を保つ力が弱いため、姿勢がグラグラします。

無意識に姿勢を維持しようとして、寝ている間も筋肉が休まりません。朝起きたときに疲れが取れていないのは、この安定感のなさが原因です。

カビやダニが発生しやすくなる衛生面のリスク

寝心地だけでなく、衛生面でも大きなデメリットがあります。マットレスと敷布団の間には、驚くほど湿気が溜まりやすいものです。この湿気が、寝具の寿命を縮める大きな敵となります。

1. マットレスとの間に湿気が溜まりやすい

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくとされています。敷布団がその汗を吸い込みますが、下のマットレスが湿気の逃げ道を塞ぎます。

逃げ場を失った水分は、2つの寝具の間に滞留し続けます。これが原因で、マットレスの表面にカビが発生するケースが非常に多いです。

2. コイルのサビや腐食の原因になる

内部の湿気が高まると、金属製のコイルにも悪影響を与えます。湿気がコイルをサビさせ、弾力性を失わせる原因になるからです。

一度サビてしまったコイルは、元に戻すことができません。ギシギシという異音の原因にもなり、快適な睡眠が妨げられます。

3. 敷布団の綿にダニが繁殖しやすくなる

ダニは「高温・多湿・エサ」がある場所を好んで繁殖します。湿気が溜まった敷布団の中は、ダニにとって最高の環境です。

マットレスの上でダニが増えると、アレルギーなどのトラブルを招く恐れもあります。清潔な環境を保つには、通気性を確保することが何より大切です。

腰痛や身体の痛みにつながる仕組み

間違った寝具の使い方は、腰痛を悪化させる一因になります。特に、現在腰痛に悩んでいる方は注意が必要です。どのような仕組みで痛みが発生するのかを理解しておきましょう。

1. 脊椎のS字カーブが崩れる悪影響

理想的な寝姿勢は、背骨が緩やかなS字を描いている状態です。敷布団を重ねると腰が「V字」に折れ曲がるような姿勢になります。

この状態が長時間続くと、腰の筋肉や背骨に過度な負担がかかります。本来リラックスすべき時間が、腰を痛める時間になってしまいます。

2. 朝起きたときに身体が重く感じる理由

血流が滞ると、筋肉に疲労物質が溜まりやすくなります。不自然な姿勢で寝返りが減ると、全身の巡りが悪くなるためです。

朝起きた瞬間に「身体がだるい」と感じるなら、寝具の組み合わせが合っていません。正しい寝姿勢が取れていれば、目覚めはもっと軽やかになるはずです。

3. 筋肉が緊張し続けてしまう筋肉

沈み込みすぎる寝具は、寝姿勢を正そうとする本能的な動きを誘発します。その結果、寝ている間も体幹の筋肉が緊張したままになります。

これでは、マッサージに行っても腰痛が改善しないのも無理はありません。筋肉を完全に弛緩させるには、適切な硬さとサポート力が必要です。

敷布団ではなくマットレストッパーを使うメリット

寝心地を調整したいなら、敷布団ではなく「マットレストッパー」が正解です。トッパーは、マットレスの上に重ねることを前提に作られた専用寝具です。

寝具の種類特徴目的
敷布団厚みがあり柔らかい床や畳の上で使う
マットレストッパー3cm〜7cm程度の厚み寝心地の微調整
ベッドパッド薄手のパッド汗の吸収・汚れ防止

1. 厚さ5cm前後で寝心地を微調整できる

トッパーは、敷布団よりも薄く作られているのが一般的です。この絶妙な厚みが、マットレスの機能を邪魔せずに寝心地を変えてくれます。

例えば「エアウィーヴ」のような高反発トッパーは、寝返りを強力にサポートします。今のマットレスが柔らかすぎる場合にも、非常に有効な選択肢です。

2. 通気性を損なわずに硬さを変えられる

多くのトッパーは、通気性の高い素材を使用しています。ウレタン素材でも、空気穴が開いているなど工夫が施されています。

敷布団のように湿気を溜め込まないため、カビのリスクを抑えられます。寝汗によるムレを感じやすい人にも、トッパーの使用はおすすめです。

3. 既存のマットレスの機能を最大限活かせる

トッパーは、下のマットレスのサポート力を活かすように設計されています。薄型なので、コイルの反発力をしっかりと身体に伝えてくれます。

マットレスを買い替えるのは大変ですが、トッパーなら手軽に導入できます。今の寝具を無駄にせず、ワンランク上の眠りが手に入ります。

種類別に見る重ね使いによる悪影響の違い

お使いのマットレスの種類によって、重ね使いのダメージは変わります。ご自身のマットレスがどのタイプか確認してみましょう。どちらのタイプであっても、やはり敷布団との相性は良くありません。

1. ポケットコイルの点支持が遮られる問題

ポケットコイルは、1つひとつのバネが独立して身体を支えます。敷布団を上に載せると、この細かな動きが完全に封じられてしまいます。

複数のコイルがまとめて押し込まれるため、横揺れが大きくなることもあります。せっかくの高級マットレスの価値が、半分以下になってしまうのです。

2. ボンネルコイルの通気性が奪われる懸念

ボンネルコイルは、連結されたバネが面で身体を支える構造です。内部が空洞になっているため、非常に通気性が良いのが特徴です。

しかし、上に敷布団を密着させると、この換気機能がストップします。内部に湿気がこもり、バネの劣化を早めるスピードが加速します。

3. 高密度スプリングの耐久性が落ちる原因

高密度スプリングは、非常に多くのバネが詰まった頑丈なタイプです。本来は耐久性が高いのですが、湿気には決して強くありません。

敷布団が吸った水分が常に表面に触れていると、布地から傷んでいきます。長く愛用するためには、表面を常にドライに保つ工夫が必要です。

正しいベッドメイキングの基本的な順番

清潔で快適な環境を作るには、敷く順番が重要です。敷布団を卒業して、以下の順番でベッドを整えてみてください。これだけで、寝心地の悩みは大きく改善されるはずです。

1. マットレスの上に直接敷くべきもの

寝心地を調整したい場合は、まず「マットレストッパー」を置きます。硬さを変える必要がないなら、このステップは飛ばしても構いません。

トッパーの上に、次に紹介するベッドパッドを重ねていきます。直接シーツをかけるよりも、パッドを1枚挟む方が衛生面で有利です。

2. 汚れを防ぐためのベッドパッドの役割

マットレスやトッパーを汗から守るのが、ベッドパッドの仕事です。厚みのある綿が入っており、しっかりと水分をキャッチしてくれます。

ベッドパッドは家庭の洗濯機で洗えるものが多いため、手入れが簡単です。週に1度は洗濯をして、清潔な状態をキープしましょう。

3. 最後にボックスシーツで全体を覆う方法

一番上には、肌触りの良いシーツを被せます。ボックスシーツなら、マットレス全体を包み込めるのでズレにくくなります。

コットン100%のものなど、季節に合わせた素材を選ぶとより快適です。これで、機能性と衛生面を両立したベッドの完成です。

硬さや硬みを調整したい時の対処法

「どうしても今のままでは寝にくい」という時の解決策をまとめました。敷布団を重ねる以外の方法で、理想の環境を作ってみましょう。少しの工夫で、驚くほど眠りの質は変わります。

1. 今のマットレスが硬すぎると感じるとき

マットレスが硬い場合は、柔らかめの「低反発トッパー」を使いましょう。数センチの低反発層があるだけで、肩周りの圧迫感が和らぎます。

厚さ3cmから5cm程度のものを選ぶと、バランスが取りやすいです。包み込まれるような感覚が得られ、リラックスして入眠できます。

2. 底付き感があって腰が痛いときの改善案

マットレスがヘタって底付き感がある場合は、買い替えのサインかもしれません。応急処置としては、高反発のトッパーを重ねるのが有効です。

しかし、土台であるマットレス自体が凹んでいると、トッパーも沈んでしまいます。長く使い続けるなら、中心部分がしっかりした製品を選び直しましょう。

3. 滑り止めシートでズレを防止する工夫

トッパーを重ねると、寝返りの際にズレてしまうことがあります。その場合は、マットレスとの間に専用の滑り止めシートを挟んでください。

寝具がズレると、それだけでストレスを感じて眠りが浅くなります。しっかり固定することで、朝まで安心して眠れるようになります。

快適な睡眠環境を保つためのお手入れ方法

寝具を整えたら、その状態を長く維持するメンテナンスも大切です。毎日少しだけ気にかけるだけで、寝具の寿命はぐんと伸びます。カビやダニを防ぎ、心地よい眠りを続けましょう。

1. 定期的にマットレスを立てかけて換気する

2週間に1回程度は、マットレスをベッドフレームから浮かせてください。壁に立てかけるだけで、裏側の湿気を逃がすことができます。

部屋の窓を開けて空気を入れ換えると、より効果的です。特に梅雨の時期や冬の結露しやすい季節には、こまめに行いましょう。

2. 布団乾燥機を使って湿気を飛ばすコツ

重いマットレスを動かすのが大変な時は、布団乾燥機が便利です。ノズルを差し込むだけで、内部の湿気を強力に乾燥させてくれます。

ダニ対策モードがある機種なら、衛生面での不安も解消できます。寝る前に少し温めておくと、冬場の冷たい布団も快適になります。

3. ローテーションでへたりを防止する習慣

3ヶ月に1回、マットレスの上下(頭側と足側)を入れ替えてください。いつも同じ場所に荷重がかかるのを防ぎ、ヘタリを遅らせることができます。

裏表が使えるタイプなら、裏返して使うのも良い方法です。均等に負荷を分散させることが、長く使い続けるための最大の秘訣です。

まとめ

コイルマットレスの上に敷布団を重ねるのは、寝心地と衛生面の両方でリスクがあります。腰痛の原因になったり、大切なマットレスをカビさせてしまったりすることも少なくありません。今の寝心地に不満があるなら、敷布団ではなく専用のマットレストッパーを検討しましょう。

まずは、お使いのマットレスの表面を乾いた状態に保つことから始めてみてください。今日からできる具体的な一歩として、寝ている間に溜まった湿気を逃がすために、掛け布団をめくって30分ほど放置する習慣をつけましょう。これだけで、寝具の清潔感は大きく変わります。快適な眠りのために、まずは正しい組み合わせから見直してみてください。

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