寝室のレイアウトを考えるとき、大きなベッドを1台置くか、シングルベッドを2台並べるか迷うことがあります。実は、シングルベッドを2台並べるメリットは非常に多く、快適な睡眠環境を整えるための賢い選択肢です。この記事では、2台並べたときの具体的な利点や、気になる隙間対策について詳しく解説します。
理想の寝室を作るためには、部屋の広さに合わせた配置や、日々のメンテナンスのしやすさも重要なポイントです。シングルベッドを2台並べるとキングサイズ以上の広さになりますが、一方で圧迫感や隙間の問題も出てきます。失敗しないためのサイズ確認や、便利なアイテムを使った解決策を具体的に紹介していきます。
シングルベッドを2台並べるメリットとは?
シングルベッドを2台並べる最大の魅力は、お互いの眠りを邪魔しない独立性にあります。1台の大きなベッドでは、隣の人が動くたびにマットレスが揺れて目が覚めてしまうことも少なくありません。2台に分けることで、物理的な距離と安定感が生まれ、朝までぐっすり眠れる環境が手に入ります。
1. 相手の寝返りや振動が伝わりにくい
大きなベッドを共有していると、寝返りや夜中の立ち上がりの振動が隣まで響きます。ベッドを2台に分ければ、それぞれのマットレスが独立しているため、振動がほとんど伝わりません。
眠りの浅い方や、パートナーと就寝時間が異なる場合にとても効果的です。振動によるストレスが減るだけで、睡眠の質は格段に向上します。
2. それぞれの好みに合うマットレスが選べる
人によって、腰を支える硬めの寝心地が好きだったり、包み込まれるような柔らかさを好んだりします。2台並べるスタイルなら、左右で別々のマットレスを置くことが可能です。
一方はニトリの硬めタイプ、もう一方はシモンズのポケットコイルといった使い分けも自由です。どちらかが我慢することなく、自分に最適な寝心地を追求できます。
3. ライフスタイルの変化に合わせて将来分けられる
今は一緒に寝ていても、将来的に子供部屋へ移動させたり、別々の部屋で寝たりする可能性があります。シングルベッドなら、切り離して使うのがとても簡単です。
大きなベッドは一度買うと買い替えが大変ですが、シングルなら移動も処分もスムーズに行えます。長く使い続けることを考えると、非常に柔軟性の高い選択といえます。
キングサイズやダブルサイズとのサイズ感の違い
ベッドのサイズ選びでは、横幅の合計を把握することが欠かせません。シングルベッドを2台並べると、一般的なキングサイズよりもさらにゆったりとした広さを確保できます。搬入のしやすさや配置の自由度も含めて、他のサイズと比較してみましょう。
| サイズ名称 | 横幅の目安 | 特徴 |
| ダブル | 約140cm | 2人で寝るにはやや狭く感じる |
| クイーン | 約160cm | ホテルの標準的な2人用サイズ |
| キング | 約180cm | 2人でゆったり眠れる広さ |
| シングル2台 | 約194〜200cm | キングより広く、最も余裕がある |
1. 2台並べるとキングサイズ以上の広さになる
シングルベッド1台の幅は約97〜100cmです。これを2台並べると合計で約200cmの幅になり、これは一般的なキングサイズ(約180cm)を上回る圧倒的な広さです。
大人2人が大の字になっても余裕があり、小さなお子さんが真ん中に割り込んでも狭さを感じません。ファミリーで川の字になって寝たい場合にも、最も適したサイズ感です。
2. 1台の大きなベッドよりも搬入や移動が楽
大きなキングサイズのフレームやマットレスは、玄関や階段を通れないケースが多々あります。その点、シングルサイズであれば、マンションのエレベーターや狭い廊下も問題なく通せます。
部屋の中での模様替えも、1人である程度動かせるのが強みです。引っ越しが多い方にとっても、シングル2台の構成は失敗が少ない選択肢となります。
3. ベッドフレームを別々に選べる自由度
マットレスだけでなく、土台となるフレームも個別に選ぶことができます。一方は収納付き、もう一方は通気性の良いすのこタイプといった組み合わせも可能です。
見た目を揃えたい場合は、同じシリーズのフレームを2つ購入すれば、統一感のある美しい寝室になります。ライフスタイルに合わせて機能をカスタマイズできるのが魅力です。
2台並べる際に必要な寝室の広さ
シングルベッドを2台置くには、相応のスペースが必要です。ただ置けるだけでなく、周辺を歩くスペースや家具との距離も考えなければなりません。購入してから「部屋がパンパンで歩けない」とならないよう、事前のシミュレーションが大切です。
1. ベッド2台分に必要な横幅2メートル以上のスペース
ベッド本体の幅だけで約200cm使います。さらに、フレームに厚みがあるデザインの場合は、左右に数センチずつの余裕が必要です。
壁ぴったりにくっつけるのか、少し隙間を空けるのかによっても必要な寸法は変わります。メジャーを使って、床に実際のサイズをマーキングしてみるとイメージが湧きやすくなります。
2. スムーズに歩くための通路幅50センチの確保
ベッドの横を通って奥へ行くためには、最低でも50cm、できれば60cmの通路幅を確保しましょう。これより狭いと、毎日カニ歩きで移動することになり、大きなストレスになります。
特にベランダへの動線や、クローゼットの前は注意が必要です。生活動線を遮らないように配置を検討することが、快適な部屋作りの秘訣です。
3. クローゼットやドアが開くための可動域
見落としがちなのが、扉の開閉スペースです。クローゼットが開き戸の場合、ベッドが近くにあると扉が全開できず、服の出し入れが不便になります。
ドアの開閉半径にベッドの角がかからないか、入念にチェックしてください。もしスペースが厳しい場合は、引き戸の収納を選ぶか、ヘッドボードのないコンパクトなベッドを選ぶのが手です。
6畳の部屋に配置する際のレイアウト案
6畳という限られた広さでも、シングルベッドを2台置くことは可能です。ただし、配置を工夫しないと部屋の大部分がベッドで埋まってしまいます。少しでも開放感を出し、使い勝手を良くするためのレイアウトを考えてみましょう。
1. 壁に寄せて床の面積を広く見せる工夫
ベッドの片側を壁にぴったりくっつける配置は、最も床を広く残せる方法です。部屋の中央にスペースができるため、着替えなどの作業がしやすくなります。
壁側に寝る人は出入りが少し大変になりますが、部屋全体をスッキリ見せる効果は抜群です。視線が抜ける位置に家具を置かないことも、広く見せるポイントです。
2. 圧迫感を抑えるための高さが低いローベッド
6畳に大きなベッドを2台置くと、視覚的な圧迫感が出やすくなります。これを解消するには、脚の短い「ローベッド」や「フロアベッド」を選ぶのがおすすめです。
高さが抑えられることで天井が高く感じられ、部屋にゆとりが生まれます。お子さんと一緒に寝る場合も、万が一の転落の際の衝撃を抑えられるので安心です。
3. ドアや収納の扉と干渉しない置き場所
部屋の入り口から見て、ベッドが縦向きになるか横向きになるかで使い勝手が変わります。ドアを開けてすぐにベッドの側面が見える配置は、動線を確保しやすいです。
逆にドアの正面にベッドを置くと、出入りがしにくくなる場合があります。コンセントの位置も確認しながら、最もスムーズに動ける「黄金の位置」を見つけ出してください。
8畳以上の広い空間での有効な使い方
8畳以上の広さがあれば、シングルベッドを2台置いてもかなり余裕があります。ホテルのような贅沢な空間演出も可能です。空いたスペースをどう活用するかで、寝室の快適度はさらにランクアップします。
1. ベッドの両サイドに通路を作るホテル風の配置
広い部屋なら、ベッドを中央に置き、左右どちらからも乗り降りできるようにするのが理想です。これなら夜中にトイレに立つときも、隣の人をまたぐ必要がありません。
左右に均等なスペースがあると、見た目のバランスも非常に美しくなります。贅沢なホテルのツインルームのような雰囲気を自宅で再現できます。
2. サイドテーブルや照明を置くためのスペース作り
ベッドの両脇に小さなテーブルを置く余裕があれば、スマホや眼鏡、読みかけの本を置いておけます。手元を照らす間接照明を置くと、寝る前のリラックスタイムが充実します。
電源付きのサイドテーブルを選べば、充電コードが散らかることもありません。自分だけのプライベートな空間を整えることで、寝室がよりお気に入りの場所になります。
3. 余ったスペースにドレッサーや収納家具を置く
8畳あれば、ベッド以外にも家具を置く余裕が出てきます。例えば、窓際に小さなデスクを置いてワークスペースにしたり、ドレッサーを置いたりできます。
チェストを置いて、よく使うパジャマや下着を収納するのも便利です。寝室に多機能性を持たせることで、生活の利便性がぐっと高まります。
気になるベッドの隙間を埋める対策方法
2台のベッドを並べたときにどうしても気になるのが、マットレスの間の「隙間」です。そのまま寝ていると、真ん中の部分が沈み込んでしまったり、隙間に足が挟まったりして不快です。これを解消するための定番の対策を見ていきましょう。
1. マットレスの間に隙間パッドを挟む方法
「隙間パッド」は、T字型のウレタン製アイテムで、マットレスの溝を物理的に埋めてくれます。これを差し込むだけで、2枚のマットレスが1枚の大きな面のようにつながります。
パッドの上からシーツを被せれば、境目をほとんど感じることなく眠れます。Amazonなどのネット通販で3,000円前後から手に入る、最も手軽な解決策です。
2. 2台を大きなボックスシーツでまとめて包む
シングルサイズのシーツを2枚使うのではなく、ワイドキングサイズのシーツを1枚使って2台をまとめて覆います。これにより、見た目のバラバラ感が解消され、一体感が生まれます。
シーツがマットレスを外側から固定する役割も果たすため、隙間が開きにくくなります。洗濯の手間も、大きなシーツ1枚で済むのが意外なメリットです。
3. 敷きパッドをファミリーサイズにする一体感
シーツの上に敷く「敷きパッド」を、200cm幅のファミリーサイズにするのも効果的です。厚みのある敷きパッドを重ねることで、真ん中の溝がさらに気にならなくなります。
冬場はもこもこの素材、夏場は接触冷感の素材など、大きな敷きパッドを季節ごとに変えるのがおすすめです。肌に触れる部分が1枚につながっていると、寝心地の安心感が違います。
隙間やズレを防ぐための便利なアイテム
隙間パッドだけでは、寝返りの衝撃でマットレス自体が左右にズレてしまうことがあります。より完璧な「連結」を目指すなら、専用の固定アイテムを併用するのがベストです。ストレスフリーな寝床を作るための3つの三種の神器を紹介します。
1. マットレスが離れるのを防ぐ連結ベルト
2台のマットレスの外周をぐるりと一周させて固定する「連結ベルト」があります。これをしっかり締め付けることで、マットレス同士が離れるのを根本から防ぎます。
隙間パッドとセットで販売されていることも多い、必須級のアイテムです。一度セットすれば、よほど激しく動かない限り、朝起きて隙間が空いていることはありません。
2. 段差を感じにくくする厚手の隙間スペーサー
隙間パッドの中でも、表面がフラットで厚みがあるタイプは「スペーサー」と呼ばれます。安価なものよりも少し幅が広く、段差を打ち消す力が強いのが特徴です。
真ん中で寝る機会が多いお子さんがいる家庭では、少し良いスペーサーを選ぶと良いでしょう。溝を感じさせないフラットな寝心地は、家族全員の満足度を高めてくれます。
3. 滑り止めシートをフレームの間に敷く工夫
マットレスがフレームの上で滑ってしまう場合は、100円ショップなどで売っている滑り止めシートを敷いてみましょう。フレームとマットレスの間に挟むだけで、安定感が格段に増します。
また、2台のベッドフレームの脚を結束バンドなどでゆるく固定するのも一つの手です。細かな工夫を積み重ねることで、2台のベッドが1台の巨大なベッドへと進化します。
シングルベッド2台使いがおすすめな人の特徴
すべての家庭にシングル2台が最適とは限りませんが、特定のライフスタイルを持つ人には、これ以上ない選択肢となります。自分たちの今の生活、そして数年後の生活を想像して、当てはまるかチェックしてみてください。
1. 寝る時間がバラバラな共働きの夫婦
一人が先に寝ていて、もう一人が深夜に帰宅してベッドに入る。そんな生活スタイルの場合、ダブルベッドだとどうしても相手を起こしてしまいます。
2台に分かれていれば、物音や振動を最小限に抑えられます。お互いの休息を尊重しつつ、同じ部屋で眠るというバランスを保つのに最適なスタイルです。
2. 小さな子供と一緒に川の字で寝たい家族
「今は家族みんなで寝たいけれど、子供がいずれ一人で寝るようになったらベッドを分けたい」という希望にぴったりです。シングル2台なら、将来1台を子供部屋へ譲ることができます。
隙間対策さえしっかりすれば、広いファミリーベッドとして活躍します。成長に合わせた柔軟な使い方ができるのは、シングル2台構成ならではの強みです。
3. 引っ越しの予定があり部屋の形が変わる可能性がある人
転勤族の方や、数年以内に住み替えを検討している方には、シングルベッドが断然おすすめです。大きなベッドは次の家の寝室に入らないリスクがありますが、シングルなら大抵の部屋に対応できます。
L字型に配置したり、離して置いたりと、部屋の間取りに合わせてレイアウトを自由自在に変えられます。家具を無駄にせず、長く愛用したい方に適しています。
購入前にチェックしたい運び入れやサイズ確認
「いざ買おう!」と決めたあとに、最後にもう一度だけ確認してほしいポイントがあります。届いてから後悔しないために、搬入経路と設置場所の「ミリ単位」のチェックを怠らないようにしましょう。
1. 玄関や廊下の幅を通れるかの確認
シングルサイズは搬入しやすいですが、フレームが「完成品」で届く場合は注意が必要です。梱包された状態のサイズをショップで確認し、玄関ドアの幅や廊下の曲がり角を通れるか計ってください。
特に、ヘッドボードが一体型の大きなタイプは意外と場所を取ります。組み立て式のものを選べば、ほとんどのケースで搬入トラブルを回避できます。
2. 部屋に入れたあとの窓の高さとのバランス
ベッドを窓際に置く場合、マットレスの高さが窓枠を超えてしまわないか確認しましょう。マットレスが窓に被ると、冬場の結露でカビが発生しやすくなります。
また、窓を開けるときにベッドが邪魔にならないかも重要です。窓の下端から10cmほど低い位置にマットレスの面がくるのが、見た目も通気性も良いバランスです。
3. コンセントの位置がヘッドボードで隠れないか
意外と忘れがちなのが、壁にあるコンセントの位置です。ベッドを置くことでコンセントが完全に隠れてしまい、スマホの充電ができなくなることがあります。
あらかじめ延長コードを指しておくか、コンセントを塞がないように少し隙間を空けて設置する必要があります。棚付きのベッドなら、コンセントがベッド自体に付いているモデルを選ぶと非常に便利です。
長く使うための日々のお手入れとシーツ選び
せっかく揃えた2台のベッドですから、できるだけ長く清潔に使いたいものです。シングル2台という構成は、実はメンテナンス面でも大きなメリットがあります。日々のちょっとした工夫で、清潔な睡眠環境をキープしましょう。
1. シングルサイズなら洗濯機で洗いやすい
キングサイズの大きなシーツを家庭用の洗濯機で洗うのは一苦労です。重くなりすぎて脱水が止まってしまうこともあります。
シングルサイズを2枚使うスタイルなら、1枚ずつこまめに洗えるので負担が少ないです。乾くのも早く、常に清潔な状態で眠ることができます。
2. 湿気を逃がすための定期的なマットレスの入れ替え
マットレスの敵は湿気です。定期的にマットレスを立てかけて風を通したり、頭側と足側を入れ替えたりすることで、へたりやカビを防げます。
シングルサイズなら女性一人でも壁に立てかけやすく、お手入れのハードルが下がります。この「動かしやすさ」が、結果としてベッドの寿命を延ばすことにつながります。
3. 季節に合わせて使い分けられる寝具のバリエーション
夏は冷感素材、冬は暖かい起毛素材など、シングルサイズの寝具は種類が非常に豊富です。家族それぞれが暑がり・寒がりに合わせて、個別の寝具を選ぶこともできます。
大きなファミリーサイズだと選択肢が限られますが、シングルなら色や柄も自由に選べます。季節の変わり目を楽しむように、自分好みの寝具でベッドを彩ってみてください。
まとめ
シングルベッドを2台並べるスタイルは、独立した寝心地と将来の柔軟性を両立できる素晴らしい選択です。振動を気にせず眠れる快適さは、一度体験すると手放せません。隙間パッドや連結ベルトを活用すれば、大きな1台のベッドのような使い心地も手に入ります。
まずは、お部屋のサイズを正確に測り、通路が確保できるかを確認してみてください。その上で、自分たちの好みに合ったマットレスや、ズレを防ぐための便利アイテムを揃えていきましょう。今日から寝室のレイアウトを見直して、より上質な眠りのための第一歩を踏み出してみませんか。