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ノンコイルマットレスにはどんな種類がある?メリットとデメリットを解説!

最近、寝具店や通販サイトで「ノンコイルマットレス」という言葉をよく見かけるようになりました。金属のスプリングを使わないこのタイプは、軽さや処分のしやすさで注目されています。

でも、実際に選ぼうとすると、どんな種類があるのか迷ってしまいますよね。この記事では、ノンコイルマットレスの種類やメリット、デメリットをわかりやすく解説します。自分にぴったりの寝具を見つけるための参考にしてください。

ノンコイルマットレスとはどんな寝具?

ノンコイルマットレスは、その名の通り「コイル(バネ)」が入っていないマットレスのことです。金属のスプリングを使わず、クッション材だけで体を支える仕組みになっています。これまでの重いマットレスのイメージを大きく変える、新しい選択肢として広まっています。

1. 金属スプリングを使用しないクッション材のみの構造

ノンコイルマットレスの最大の特徴は、内部に金属が一切使われていないことです。ウレタンや樹脂などの素材が、層になって重なっています。金属がないため、寝返りを打ったときにバネ特有の振動が伝わりにくいです。隣で寝ている人を起こしたくない場合にも、とても使いやすい構造といえます。

2. ウレタンやファイバーなどの多彩な素材構成

このタイプは、使われている素材によって寝心地が大きく変わります。代表的なのはウレタンフォームですが、最近はプラスチック樹脂を編んだファイバー素材も人気です。それぞれの素材には、通気性が良いものや、体を包み込むものなど個性があります。自分の好みや体質に合わせて、中身の素材を自由に選べるのが魅力です。

3. 軽量で折りたたみやロール梱包が可能な利便性

金属がない分、ノンコイルマットレスは非常に軽く作られています。1人でも持ち運びができるため、掃除やシーツ替えがスムーズになります。また、コンパクトに折りたたんだり、丸めて梱包したりできる商品も多いです。狭い階段の移動や、マンションへの搬入もストレスなく行えます。

ノンコイルマットレスにはどんな種類がある?

ノンコイルマットレスと一口に言っても、使われている素材によって3つのグループに分けられます。素材の名前を知っておくだけで、自分に合うマットレスがぐっと探しやすくなります。まずは、主流となっている3つのタイプを確認していきましょう。

1. 体圧分散に優れたウレタンタイプ

もっとも種類が多く、定番なのがウレタンタイプです。スポンジのような素材で、体の凹凸に合わせて形を変えてくれます。「エマ・スリープ」などの人気ブランドも、このウレタンを主成分にしています。密度や硬さのバリエーションが豊富で、自分好みの硬さを見つけやすいのが特徴です。

2. 通気性が高く丸洗いできるファイバータイプ

細いポリエチレン樹脂を、網目状に固めたのがファイバータイプです。見た目は春雨が絡まり合ったような構造をしています。空気が通りやすいため、夏場でも蒸れにくいのが大きなメリットです。「エアウィーヴ」などがこの代表格で、清潔さを重視する人に選ばれています。

3. 弾力性と抗菌性を備えたラテックスタイプ

ゴムの木から採れる樹液を加工したのが、ラテックスタイプです。天然ゴム特有の、モチッとした独特の反発力があります。体を押し返す力が強いため、スムーズな寝返りを助けてくれます。天然素材ならではの抗菌作用もあり、ダニが気になる方にも適した素材です。

ウレタン素材の種類とそれぞれの特徴

ウレタンマットレスには、大きく分けて「高反発」と「低反発」の2種類があります。どちらを選ぶかで、朝起きた時の体の感覚が全く異なります。ここでは、それぞれの具体的な特徴と、長く使うための見極め方について説明します。

1. 寝返りをサポートする高反発ウレタン

高反発ウレタンは、押し返す力が強い素材です。「マニフレックス」などの製品が有名です。体が沈み込みすぎないため、寝返りを打つのに余計な力が入りません。腰痛が気になる方や、筋肉量が多い方、しっかりした寝心地を好む方に適しています。

2. 体のラインにフィットする低反発ウレタン

低反発ウレタンは、ゆっくりと沈み込んで体に馴染む素材です。有名なのは「テンピュール」の製品です。圧力が1カ所に集中しないため、肩や腰への負担を和らげてくれます。包み込まれるような安心感があり、横向きで寝ることが多い人にも相性が良いタイプです。

3. 密度Dの数値で決まるマットレスの寿命

ウレタンの耐久性を知るには、「密度(D)」という数値を確認しましょう。30D以上の数値があれば、5年から8年ほど快適に使い続けられます。逆に、数値が低いとすぐに「へたり」が出てしまい、腰の部分が沈んでしまいます。長く使いたい場合は、価格だけでなくこの密度に注目して選ぶのが正解です。

丸洗いできるファイバー素材の特徴

ファイバー素材は、これまでのマットレスの常識を覆す特徴を持っています。特に「洗える」という点は、他の素材にはない大きな強みです。ただし、素材ならではの注意点もあるので、良い面と悪い面の両方を知っておきましょう。

1. 蒸れを解消するポリエチレンの立体構造

ファイバー素材は、中身の90%以上が空気でできています。そのため、熱がこもりにくく、夏場でも涼しく眠れます。寝汗をたくさんかく人や、体温が高い子供にはぴったりの素材です。冬はカバーを工夫することで、空気の層が保温材の役割も果たしてくれます。

2. 自宅のシャワーで洗えるメンテナンス性

中材をそのままお風呂場のシャワーで丸洗いできるのが、最大のメリットです。飲み物をこぼしたり、ペットが汚したりしても、汚れを根本から洗い流せます。洗った後は風通しの良い場所に立てかけるだけで、すぐに乾きます。ダニやカビの心配を最小限に抑えたい人には最適です。

3. 布団乾燥機や電気毛布が使えない熱への弱さ

ポリエチレンは熱に弱い性質を持っているため、高温には注意が必要です。布団乾燥機や電気毛布を長時間使うと、素材が変形したり、ヘタったりする原因になります。冬場に暖房器具を使いたい場合は、使用可能かどうかを必ず確認してください。40度以下のぬるま湯で洗うなど、温度管理が大切になります。

天然素材で作られるラテックスの特徴

ラテックスマットレスは、ゴム特有の弾力で根強い人気があります。自然由来の素材を使っているため、環境への意識が高い方にも選ばれています。他の素材にはない、独自の感触と機能性をチェックしてみましょう。

1. 天然ゴム含有率による品質と反発力の違い

ラテックスには、天然ゴム100%のものと、合成ゴムを混ぜたものがあります。天然ゴムの比率が高いほど、耐久性と反発力がアップします。少し重みはありますが、その分安定感があり、長く使っても形が崩れにくいです。選ぶ際は「天然ラテックス」という表記を確認することをおすすめします。

2. カビやダニを寄せ付けにくい自然の抗菌作用

天然のラテックスには、もともと優れた抗菌作用が備わっています。菌の繁殖を抑える効果があるため、特別な加工なしでも衛生的に保てます。湿気が気になる日本の気候において、カビにくい素材であることは大きな安心材料です。アレルギー体質の方にとっても、心強い味方になってくれます。

3. 独特の柔らかさとズレにくい安定した寝心地

ラテックスは、低反発のような柔らかさと、高反発のような弾力を併せ持っています。寝返りが打ちやすく、かつ体のラインに優しく沿ってくれます。また、素材自体が滑りにくいため、シーツやベッドパッドがズレにくいのも隠れた利点です。吸い付くような独特のフィット感は、一度味わうと癖になります。

ノンコイルマットレスのメリット

ノンコイルマットレスを選ぶ理由は、寝心地だけではありません。毎日の生活を便利にしてくれるメリットがたくさんあります。ここでは、実際に使ってみて実感しやすい3つのポイントを紹介します。

1. 一人暮らしの女性でも動かしやすい軽量な設計

とにかく軽いのが、ノンコイルマットレスの嬉しいところです。シングルサイズなら10kg前後のものが多く、女性1人でも軽々と持ち上げられます。ベッド下の掃除をしたり、お部屋の模様替えをしたりする際の手間が大幅に減ります。引っ越しの時も自分たちで運び出せるため、費用を抑えることにも繋がります。

2. 金属が擦れるギシギシとした音が出ない静音性

バネを使っていないため、寝返りを打った時の「ギシギシ」という音が一切しません。金属同士が擦れ合う音が気になって眠れない人には、非常におすすめです。また、パートナーと一緒に寝ている場合も、振動が伝わりにくいため眠りを妨げません。静かな環境で、深くリラックスして眠ることができます。

3. 配送コストを抑えた手頃な価格帯の商品ラインナップ

最近のノンコイルマットレスは、工場から直接配送されるモデルが増えています。空気を抜いてコンパクトな箱に詰める「ロール梱包」ができるため、送料が安く済みます。その分、品質の高い素材を使っていながら、手頃な価格で購入できる商品が多いです。予算を抑えつつ、質の良い眠りを手に入れたい方にぴったりです。

ノンコイルマットレスのデメリット

メリットが多い一方で、あらかじめ知っておくべき注意点もあります。後悔しない買い物にするために、ノンコイルマットレスの弱点も正しく把握しておきましょう。

1. 熱がこもりやすい素材特有の通気性の問題

特にウレタン素材は、熱や湿気がこもりやすいという性質があります。夏場は背中がムレて、寝苦しく感じることがあるかもしれません。通気孔が開いているタイプを選んだり、敷きパッドを工夫したりする対策が必要です。ファイバー素材以外を選ぶ場合は、湿気対策をセットで考える必要があります。

2. コイル式と比較した際の中心部の「へたり」やすさ

金属のバネに比べると、ウレタンや樹脂は長年の使用で少しずつヘタってきます。特に、体重が集中する腰の部分が凹みやすい傾向にあります。激安の商品を選んでしまうと、1年から2年で寝心地が悪くなることも珍しくありません。長く快適に使うためには、ある程度の厚みと密度のものを選ぶことが重要です。

3. 床置きした際に発生しやすい底付き感とカビのリスク

厚みが足りないタイプをフローリングに直接置くと、床の硬さを感じてしまう「底付き感」が出ます。また、マットレスの裏側に湿気が溜まりやすく、カビが生える原因にもなります。床に直置きする場合は、10cm以上の厚みがあるものを選ぶか、除湿シートを下に敷くのが鉄則です。スノコなどを活用して、空気の通り道を作ってあげましょう。

失敗しないための選び方のポイント

自分にぴったりの1枚を選ぶには、いくつかの具体的な数字を確認するのが近道です。感覚だけで選ぶと、後で「硬すぎた」「すぐにヘタった」と失敗しがちです。以下の3つのチェック項目を参考に、納得のいく選択をしてください。

1. 体重に合わせたニュートン値と硬さの選択

ウレタンの硬さは「ニュートン(N)」という単位で示されます。数値が大きいほど硬くなり、一般的に110N以上が「かため」とされます。体重が軽い人は100N前後、重い人は140N以上を目安にすると、体が沈み込みすぎず快適です。自分の体重を基準にして、適切な反発力を持つものを選びましょう。

2. 長く使うためにチェックすべきウレタン密度

前述の通り、寿命を決めるのは密度(D)です。

| 密度(D) | 耐久性の目安 | 特徴 |

| :--- | :--- | :--- |

| 20D以下 | 1〜2年 | 安価だが、へたりやすい |

| 25D前後 | 3〜5年 | 標準的でコスパが良い |

| 30D以上 | 5〜8年 | 耐久性が高く、長く使える |

毎日使うものなので、少なくとも25D以上のものを選ぶことをおすすめします。

3. 部屋の広さや使い方に応じた厚みとサイズの決定

マットレスをどのように置くかで、必要な厚みが変わります。ベッドフレームの上に載せるなら5cmから8cmのトッパータイプでも十分です。床に直置きして1枚で寝るなら、最低でも10cm以上の厚みが欲しいところです。収納場所が限られている場合は、三つ折りにできるタイプを選ぶと、日中の部屋を広く使えます。

寝心地を保つためのお手入れ

ノンコイルマットレスを長持ちさせるには、日々のちょっとしたケアが大切です。特別な道具は必要ありません。湿気を逃がし、荷重を分散させる工夫をするだけで、新品のような寝心地が続きます。

1. 湿気を逃がすための定期的な壁立てかけ

ノンコイルマットレス最大の敵は湿気です。週に1回から2回は、マットレスを壁に立てかけて裏側に風を当ててください。これだけでカビの発生率を大幅に下げることができます。朝起きた後、掛け布団をめくっておくだけでも湿気は逃げやすくなります。お部屋の窓を開けて、空気を入替えるタイミングで行うのが効率的です。

2. 局所的なへたりを防ぐローテーションの習慣

いつも同じ向きで寝ていると、腰の部分だけが早くヘタってしまいます。3ヶ月に1回程度、マットレスの頭側と脚側を入れ替える「ローテーション」を行いましょう。裏表が使えるタイプなら、ひっくり返して使うのも効果的です。使う場所を分散させることで、素材の復元力を長く保つことができます。

3. 側生地の洗濯と除湿シートによる防カビ対策

多くのマットレスには、取り外し可能なカバーがついています。シーツだけでなく、このカバーも定期的に洗濯して、皮脂汚れやホコリを取り除きましょう。また、マットレスの下に「除湿シート」を敷いておくと、寝汗を吸収してカビを防いでくれます。シートの色が変わったら干すだけなので、管理も非常に簡単です。

簡単にできる処分方法の手順

ノンコイルマットレスが選ばれる大きな理由のひとつが、捨てやすさです。重い金属バネが入っていないため、自分で小さくしてゴミに出すことができます。将来の処分のことまで考えて選ぶと、後々の負担がぐっと軽くなります。

1. カッターやハサミを使った家庭での解体方法

ウレタンやファイバーのマットレスは、家庭用のカッターや大きめのハサミで切断できます。少し力はいりますが、30cm角ほどの大きさに切り刻んでいけば、普通のゴミ袋に入ります。金属バネがあるとこうはいきませんが、ノンコイルなら自分たちの手で小さくできるのが強みです。一気にやろうとせず、少しずつ進めるのがコツです。

2. 自治体のルールに基づいた指定ゴミ袋での排出

細かく解体したマットレスは、多くの自治体で「可燃ゴミ」として出すことができます。指定のゴミ袋に入れて、通常のゴミ収集日に出すだけなので、費用は袋代だけで済みます。ただし、自治体によってはルールが異なる場合もあるため、事前にホームページなどで確認しておきましょう。中身がウレタンであれば、燃えるゴミとして扱われることがほとんどです。

3. 粗大ゴミ回収にかかる費用と手続きの進め方

解体するのが面倒な場合は、そのまま「粗大ゴミ」として出すことも可能です。コイルマットレスだと数千円かかることもありますが、ノンコイルなら数百円から千円程度で済む場合が多いです。電話やインターネットで申し込みをし、処理券を貼って指定の場所に出します。軽いので、家の前まで運ぶのもそれほど苦になりません。

まとめ

ノンコイルマットレスは、ウレタンやファイバーといった素材ごとに異なる魅力を持っています。軽くて扱いやすく、静かで、さらには処分もしやすいという現代の生活に合ったメリットがたくさんあります。一方で、熱のこもりやすさや、厚みによる底付き感には注意が必要です。

自分の体重に合った硬さ(ニュートン値)や、長く使うための密度(D)をしっかり確認して選べば、きっと理想の睡眠環境が手に入ります。最近では、返金保証がついた通販ブランドも増えているので、まずは気軽に試してみるのも一つの手です。

もし次に、枕や掛け布団を新調することを考えているなら、マットレスの素材に合わせて選んでみてください。例えば、通気性の良いファイバーマットレスには、同じく高反発の枕を合わせると寝返りがよりスムーズになります。寝具の相性を整えることで、毎日の眠りの質はさらに高まっていきます。

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