脚付きマットレスは、シンプルで部屋を広く使える便利な家具です。しかし「脚付きマットレスのデメリットとは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。長く使うためには、失敗しない選び方を知っておくことが大切です。
この記事では、脚付きマットレスの注意点から長持ちさせるコツまで詳しく解説します。メリットだけでなく、実際の使い心地やメンテナンス方法も確認していきましょう。自分にぴったりの1台を見つける参考にしてください。

脚付きマットレスのデメリットとは?
脚付きマットレスは手軽な反面、構造上のデメリットがいくつかあります。一般的なベッドとは異なる特徴を知ることで、購入後の後悔を未然に防ぎましょう。ここでは、特に注意したい3つのポイントについて、具体的に解説していきます。
1. マットレスとフレームが一体で部分的な買い替えができない
一般的なベッドは、フレームとマットレスを別々に交換できます。しかし、脚付きタイプはマットレス自体に脚が付いた一体型です。
もしマットレスがへたってしまったら、丸ごと買い替えるしかありません。お気に入りのフレームを使い続けることができない点は、大きな特徴です。
2. 裏返しができない構造のため同じ場所がへたりやすい
多くの脚付きマットレスは、片面仕様になっています。裏側に脚を取り付ける枠があるため、ひっくり返して使うことができません。
いつも同じ場所に荷重がかかり続けると、その部分だけが沈み込みやすくなります。寝心地を維持するためには、表裏の入れ替え以外の工夫が必要です。
3. 脚の接地面に荷重が集中して床に凹みや跡が残りやすい
4本から6本の細い脚で、体重とベッドの重さをすべて支えます。そのため、フローリングや畳に強い圧力がかかりやすいのが弱点です。
対策をせずに置くと、クッションフロアなどは簡単に凹んでしまいます。賃貸物件などで床を傷つけたくない場合は、保護対策が欠かせません。
後悔しないための失敗しない選び方
長く快適に使うためには、自分に合った製品を見分ける目を持つことが大切です。安さだけで選んでしまうと、腰痛の原因になったりすぐに壊れたりすることもあります。失敗しないためのチェックポイントを3つの視点から紹介します。
1. 寝姿勢や体格に合わせたコイルの配列と密度を確認する
内部のスプリングがどれだけ密集しているかで、体の支え方が変わります。体重が重めの方は、スプリングの数が多い高密度タイプがおすすめです。
逆に細身の方は、柔らかめの配列を選ぶと体が痛くなりにくいです。自分の体型に合う硬さを選ぶことが、快眠への近道になります。
2. 搬入経路の幅に合わせて一体型か分割タイプかを判断する
購入前に、玄関や階段の幅を必ず測定してください。一体型はサイズが大きいため、狭い廊下を通れないケースがあります。
搬入に不安があるなら、2つに分かれる分割タイプが便利です。分割タイプなら、一人暮らしのコンパクトな部屋でもスムーズに運び込めます。
3. 底付き感を感じないための十分なマットレスの厚みを選ぶ
マットレスが薄すぎると、寝たときに床の硬さを感じてしまいます。これを底付き感と呼び、睡眠の質を下げる原因になります。
最低でも20cm程度の厚みがあるものを選ぶと安心です。クッション性に余裕がある製品なら、朝までリラックスして眠れます。
寝心地を左右するコイルの種類と構造
脚付きマットレスの内部構造は、大きく分けて2つのタイプがあります。どちらのコイルを採用しているかで、体のサポート感や揺れやすさが全く異なります。それぞれの特徴を整理したので、好みに合う方を見つけてください。
| コイルの種類 | 構造の特徴 | こんな人におすすめ |
| ポケットコイル | スプリングが1つずつ袋に入っている | 横揺れを防ぎたい、体にフィットさせたい |
| ボンネルコイル | スプリングが連結されている | 硬めの寝心地が好き、通気性を重視したい |
1. 体にフィットして揺れにくいポケットコイルの特徴
ポケットコイルは、スプリングが独立して動く仕組みです。体の凹凸に合わせて形が変わるため、包み込まれるような感覚があります。
二人で寝る場合も、隣の人の寝返りが伝わりにくいのがメリットです。静かで安定した寝心地を求める方に適しています。
2. 適度な硬さがあり寝返りが打ちやすいボンネルコイル
ボンネルコイルは、面で体を支えるようなしっかりとした硬さがあります。畳の上に布団を敷いて寝ている感覚に近いのが特徴です。
反発力が強いため、筋力の少ない方でも寝返りが楽に行えます。耐久性が高く、価格も比較的リーズナブルな製品が多いです。
3. 腰痛対策にもなる体圧分散性に優れた製品の見極め方
腰への負担を減らすには、体圧を分散できる構造かどうかが重要です。無印良品の「脚付マットレス・高密度ポケットコイル」などは、安定感に定評があります。
特定の部分に重さが集中しない製品は、筋肉の緊張を和らげてくれます。腰痛が気になる方は、コイルの品質にこだわったモデルを選びましょう。
部屋の広さと収納力に合わせた脚の高さ
脚付きマットレスは、脚の高さを選べる製品が多く販売されています。高さが変わるだけで、部屋の印象や使い勝手は大きく変化するものです。自分の生活スタイルに合わせて、最適な高さをシミュレーションしてみましょう。
1. ベッド下のスペースを有効活用できる20cm以上の脚
脚が高いタイプを選ぶと、ベッドの下を収納スペースとして使えます。衣装ケースなどを並べれば、収納の少ない部屋でもスッキリ片付きます。
掃除機のヘッドも入りやすいため、ホコリが溜まりにくいのも利点です。部屋の収納力を上げたい方には、20cm以上の高さが理想的です。
2. 圧迫感を抑えて部屋を広く見せるロータイプの利点
脚の短いロータイプは、天井との距離が広がり、開放感が生まれます。狭いワンルームでも、圧迫感を感じさせないレイアウトが可能です。
床に近い位置で寝るため、落下の心配が少なく安心感もあります。部屋をスタイリッシュに、広く見せたい場合に有効な選択です。
3. 立ち上がりやすさと掃除のしやすさを両立する高さの目安
膝への負担を考えるなら、座ったときに足が床に着く高さがベストです。一般的には、マットレスを含めた高さが40cmから45cmになると楽に立ち座りできます。
この高さなら、お掃除ロボットもスムーズに下を通ることができます。機能性と快適さを両立したいなら、標準的な中間の高さを選びましょう。
脚付きマットレスを長持ちさせるコツ
一体型の脚付きマットレスは、日頃のケアが寿命を左右します。裏返しができないという弱点を、正しいメンテナンスでカバーしてあげましょう。今日から実践できる、マットレスをいたわる3つの方法をご紹介します。
1. 湿気を溜めない除湿シートとベッドパッドの併用
人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われています。湿気がマットレスに溜まると、内部のカビやスプリングのサビを招きます。
マットレスの上に除湿シートやパッドを敷いて、水分をガードしましょう。これだけで、内部の劣化を大幅に抑えることができます。
2. 1〜3ヶ月に一度は頭側と足側を入れ替えるローテーション
裏返しはできませんが、向きを180度回転させることは可能です。頭側と足側を入れ替えることで、荷重がかかる位置を分散させます。
このローテーションを定期的に行うだけで、へたりを劇的に防げます。季節の変わり目などを目安に、くるりと向きを変えてみてください。
3. 定期的に壁に立てかけて内部の空気を入れ替える陰干し
ずっと床に置いたままだと、マットレスの底に湿気が停滞します。月に1回程度は脚を浮かせて、壁に立てかける時間を持ちましょう。
扇風機の風を当てると、より効率的に内部を乾燥させられます。直射日光は素材を傷めるため、風通しの良い室内で干すのがポイントです。
寿命を縮めるカビやヘタリを防ぐための注意点
良質な睡眠を守るためには、カビやヘタリを寄せ付けない環境作りが欠かせません。ついついやってしまいがちな習慣が、実はマットレスの寿命を縮めていることもあります。清潔な状態をキープするための、日常の注意点を確認しましょう。
1. 起床後すぐに布団を掛けっぱなしにせず湿気を逃がす習慣
起きたばかりのベッドは、体温と汗で温まっています。すぐに掛け布団を整えてしまうと、湿気が逃げ場を失ってしまいます。
しばらくは布団をめくったままにして、放熱させるのがコツです。30分ほど放置してからベッドメイキングをすると、清潔さを保てます。
2. 同じ場所に長時間座り続けることによる局所的なスプリングの劣化
ベッドの縁に腰掛けてスマホを見たり、読書をしたりしていませんか。同じ場所に座り続けると、その部分だけスプリングが早く伸びてしまいます。
寝るための家具であることを意識し、椅子代わりにするのは避けましょう。荷重を均等に保つことが、長く愛用するための秘訣です。
3. 窓際の結露や直射日光による素材の傷みを避ける配置
窓の近くは結露が発生しやすく、カビの原因になりやすい場所です。また、強い紫外線はマットレスの生地やウレタンをボロボロにします。
壁から数センチ離して設置し、空気の通り道を作ってあげてください。カーテンで直射日光を遮る工夫も、素材を守るために効果的です。
購入前に必ず確認すべき搬入経路の重要点
脚付きマットレスは、届いてから「部屋に入らない」というトラブルが意外と多い商品です。特に一体型は折りたたむことができないため、搬入時のチェックが命運を分けます。配送日に慌てないよう、以下の3点を事前に確認しておきましょう。
1. 玄関ドアや階段の曲がり角を通れるか正確に測定する
玄関ドアの高さや幅だけでなく、開いたときの有効幅も重要です。また、階段の踊り場でマットレスを回転させられるかも確認してください。
手すりがある場合は、その分だけ通路が狭くなるので注意が必要です。メジャーを使って、シミュレーションをしておくと安心です。
2. エレベーターの奥行きと天井高が梱包サイズに合うか確認
集合住宅にお住まいの方は、エレベーターのサイズが最大の関門です。マットレスを斜めにして積み込めるか、天井までの高さも測りましょう。
もしエレベーターに入らない場合は、階段での手上げ料金が発生することもあります。事前に運送会社へ伝えておくと、当日の作業がスムーズです。
3. 賃貸の狭い廊下でも安心な分割型のメリット
搬入のしやすさを最優先するなら、アイリスオーヤマの分割タイプが便利です。2つのパーツに分かれているため、どんなに狭い廊下でも楽に運べます。
引っ越しの機会が多い方にとっても、分割型は大きな味方になります。寝心地の境目が気になる方は、厚手のパッドを重ねれば解消可能です。
買い替え時に困らない処分方法と費用の相場
脚付きマットレスを手放すとき、どう捨てればいいか悩む方も多いはずです。自治体によってルールは異なりますが、一般的な方法と費用の目安を知っておきましょう。出口戦略を考えておくことも、賢い買い物の一部です。
1. 自治体の粗大ゴミ収集を利用する際の手順と金額
最も安く済むのは、各自治体の粗大ゴミ収集を利用する方法です。事前に電話やネットで予約し、指定のシールを購入して貼っておきます。
東京都内であれば、シングルで1300円、ダブルで2300円程度が相場です。玄関先まで自分で運び出す必要があるため、人手の確保が必要です。
2. 買い替え時に古いベッドを引き取ってくれる販売店の条件
新しいベッドを購入する際、古いものを引き取ってくれるお店もあります。手間をかけずに処分できるため、非常に便利なサービスです。
ただし、有料であることや「同等品に限る」といった条件が一般的です。購入を決める前に、引き取りサービスの有無を確認してみてください。
3. 重くて運べない場合に便利な不用品回収業者の選び方
「部屋からの運び出しができない」という場合は、不用品回収業者が頼りになります。家の中まで取りに来てくれるため、体力的な負担がありません。
費用は運搬費を含めて7000円から10000円前後と高めになります。トラブルを避けるため、事前に見積もりを取ってくれる業者を選びましょう。
気になるきしみ音やガタつきを抑える対策
静かな夜に「ギシギシ」と音がすると、気になって眠れなくなりますよね。脚付きマットレスの異音は、簡単なメンテナンスで解消できることが多いです。不快な音を抑えて、穏やかな眠りを取り戻すための対策を紹介します。
1. 脚のネジが緩んでいないか定期的に締め直しを行う
きしみ音の最も多い原因は、脚の取り付け部分の緩みです。毎日使っているうちに、振動でネジが少しずつ緩んでくることがあります。
半年に一度は、脚をしっかりと締め直す習慣をつけましょう。これだけでガタつきが収まり、安定感がぐっと増します。
2. 接地面にフェルトシートを貼って床の傷と摩擦音を防止する
フローリングと脚が直接こすれると、不快な摩擦音が発生します。脚の裏にフェルトシートを貼ることで、クッション材の役割を果たしてくれます。
これは床への傷防止にもなり、一石二鳥の対策です。シートが汚れたり潰れたりしたら、新しいものに交換してください。
3. フレームと脚の間にワッシャーを挟んで金属の干渉を抑える
ネジを締めても音が消えない場合は、パーツ同士の干渉が考えられます。接続部分にゴム製のワッシャーなどを挟むと、金属音を吸収できます。
ちょっとした工夫で、驚くほど静かなベッドに生まれ変わります。DIYショップなどで手に入るパーツで、手軽に試せる方法です。
毎日清潔に使うための汚れ防止とお手入れ
一度汚れてしまうと、マットレスを丸洗いするのは不可能です。そのため、汚れを「つけない」工夫が何よりも重要になります。清潔な寝室環境を維持するために、役立つお手入れアイテムと活用術を見ていきましょう。
1. 汗や皮脂汚れを直接通さないボックスシーツの活用
シーツは、マットレスを汚れから守る第一の砦です。全体をすっぽり包むボックスシーツなら、ズレにくく見た目も綺麗です。
週に1回は洗濯をして、常に清潔な肌触りをキープしましょう。洗い替えを数枚用意しておくと、天気の悪い日でも安心です。
2. 掃除機やふとんクリーナーで表面のダニとホコリを除去
マットレスの表面には、目に見えないホコリやダニの死骸が溜まります。定期的に掃除機をかけて、これらを取り除いてあげましょう。
ゆっくりと時間をかけて吸い取るのが、汚れをしっかり落とすコツです。専用のふとんクリーナーを使えば、より効率的に除菌も行えます。
3. 飲みこぼしによるシミを防ぐ防水プロテクターの効果
小さなお子様やペットと一緒に寝るなら、防水プロテクターが心強いです。万が一の飲みこぼしやおねしょも、内部まで浸透するのを防ぎます。
最近のプロテクターは通気性が良く、蒸れにくい製品も増えています。大切なマットレスをシミから守るために、導入を検討してみてください。
まとめ
脚付きマットレスは、デメリットを理解して対策をすれば、非常にコストパフォーマンスの良い寝具です。裏返しができない点はローテーションで補い、湿気対策を徹底することで長く愛用できます。特に、自分の体型に合ったコイル選びと、搬入経路の事前確認は、失敗しないための最大のポイントです。
また、最近では脚の高さを変更できる別売りパーツも増えており、ライフスタイルの変化に合わせてカスタマイズする楽しみもあります。引越しや模様替えを機に、機能的でミニマルな脚付きマットレスを取り入れてみてはいかがでしょうか。正しい知識を持って選んだ1台は、あなたの毎日を支える大切なパートナーになってくれるはずです。